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2017.04.25

乳児ボツリヌス症~乳児にはちみつを与えてはいけない?!~

 

皆様、こんにちは。

一般社団法人日本はちみつ美容協会 代表東出です。

 

先日、はちみつに関わるとても悲しいニュースに衝撃が走りました。

それは乳児ボツリヌス症で生後6カ月の赤ちゃんが死亡したというものです。

 

これは東京都によると、統計が残る1986年以降、乳児ボツリヌス症による死亡例は全国で初めてということです。

 

乳児ボツリヌス症とは、1歳未満の赤ちゃんがボツリヌス菌の「芽胞(がほう)」と呼ばれる菌の種のようなものを

体内に入れることで生じる食中毒の一種。

芽胞が赤ちゃんの腸の中で発育・増殖して毒素を出すことで起こります。

 

ボツリヌス菌の芽胞は大人が食べても害はありません。

しかし1歳未満の赤ちゃんは消化管が短く、腸の粘液の自浄作用が未熟で腸内細菌叢も少ない。

腸内環境が整っていないため、ボツリヌス菌の芽胞が腸内で発育・増殖しやすい状況なのです。

そのため赤ちゃんがボツリヌス菌の芽胞を体内に取り込んでしまうと、下記のような症状を引き起こします。

 

・5日以上続く便秘(初期症状)

・母乳やミルクを飲む力が弱くなる

・泣き声が小さくなる

・顔に表情がなくなる

・体の筋肉が弛緩する(例:頭を支えられなくなる、手足を持ち上げられない)

 

ボツリヌス菌自体は決して珍しい菌ではなく、土壌や海、湖、川などの泥砂中に広く分布している菌です。

お野菜などにも含まれています。はちみつにも、まれにボツリヌス菌の芽胞が混入する場合があります。

では、なぜ殺菌力があるといわれるはちみつにボツリヌス菌が存在し続けるのか。

ボツリヌス菌には以下2点の特徴があります。

 

・ボツリヌス菌の芽胞は、低酸素状態に置かれると活性化する

・熱に強い芽胞を形成する

 

以上の特徴から、糖度が高いはちみつの中で存在し続けることが出来るのです。

さらに耐熱性は120度4分とされているので、家庭の調理では芽胞が死滅することはありません。

 

★1歳未満の乳児にはちみつを与えないで下さい

 

はちみつを購入するとこんな表記を目にしたことはございませんか?

1987年10月20日、厚生省が1歳未満の乳児にはちみつを与えてはならないと通知しています。

くれぐれもお気をつけ下さい。

 

ボツリヌス菌の存在の疑いがある食品は、ほかに黒糖などもございます。

ミネラル豊富で栄養価も高く、身体に良さそうだと思っても乳児に与えるのは避けたほうが良さそうです。

 

離乳食では五味を育てます。

与える順番は苦いものから始まり、一番受け入れやすい甘味は最後に与えます。

なので、はちみつも黒糖も1歳未満の赤ちゃんに与える必要はなさそうですね。